ぐりとぐら

12月 24th, 2013

今年の間にしか書けないネタをいくつか積み残している。『ぐりとぐら』が今年50周年を迎えたというのも、その一つだ。

私が子供の頃は、『ぐりとぐら』『ぐりとぐらのおきゃくさま』『ぐりとぐらのかいすいよく』の3冊ぐらいしか無かったが、その後現在までにシリーズは増えている。懐かしさと、自分が知らないお話が気になり、10年前の40周年の時に一気に買い揃えた。

お気に入りは、1992年に発行された『ぐりとぐらとくるりくら』だ。てながうさぎの「くるりくら」は手が長く、その長い手で雲をかき集めて雲のボートを作り、ぐりとぐらを乗せて空を飛ぶことができるという、シリーズ屈指の特殊能力を披露する。でも、その正体はうさぎの男の子で、「おまじないたいそう」をしたら、てながうさぎになることができたという。

ぐりとぐらは保育園の年長クラスという設定で、くるりくらは少し年上の小学生ぐらいの感じがする。園児から見ると、小学生は少し年上とはいえ何でもできるスーパーマンのように思える。でも、くるりくらもおまじないを解くと、お母さんが大好きな普通のうさぎの男の子だ。幼児から見ると、少し年上のお兄さん、お姉さんがどういうものかをうまく表現した作品だと思う。

『ぐりとぐら』には、人間に例えるとさまざまな年代を代表するキャラクターが多数登場する。『ぐりとぐらのかいすいよく』に登場する「うみぼうず」は、10代後半の男の子ぐらいだろう。『ぐりとぐらのえんそく』に登場する「くま」は、着ているチョッキの毛糸がほつれていることに気がつかないオッチョコチョイなところがあるが、若い大人の感じがする。『ぐりとぐらとすみれちゃん』に登場する「すみれちゃん」は、歳で夭折した女の子をモデルにしていて、ぐりとぐらと同年代だ。園児が社会で出会うさまざまな年代の人々をうまく登場キャラクターに反映しているように思える。

『ぐりとぐらのおきゃくさま』には、赤いオーバーに大きな袋を持ち、白いひげのおじいさんが登場し、ぐりとぐらのためにクリスマスのケーキを作ってくれる。ケーキを作り終えると、次の用事があるのか、おじいさんはいそいそとぐりとぐらの家を後にする。この作品を好んで読んでいた時、私は「ぐりとぐら」と同じ年代だったが、今ではこのおじいさんの年齢に近くなってきた。



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