ノルマーリナ ・ミーシャ

2月 7th, 2014

もうじきソチオリンピックが開幕する。NHKの関連番組を見ると、白くま、雪ヒョウ、ウサギのぬいぐるみが飾られていることが多い。彼らがソチオリンピックのマスコットなのだろう。とても可愛らしいデザインだと思う。

ソチオリンピックは、夏季冬季あわせ、ロシア(旧ソ連)で2度めのオリンピックだ。前回1980年のモスクワオリンピックでは、当時の子供たちに大人気のマスコットが登場した。

こぐまのミーシャである。

オリンピックにマスコットが登場したのは1968年かららしい。しかし当時のマスコットは、キャラクター性の少ないアイコンのような存在だった。そんな中で登場したミーシャは、初めてキャラクター性や物語性が加わった可愛らしいマスコットだった。

ミーシャはオリンピック前年の秋、日本アニメーション制作のTVアニメにもなった。おそらくオリンピックを子供たちを含む広い世代に周知させ、大会を盛り上げることを狙ったのだろう。私も、TVアニメのミーシャを毎週楽しく観ていた。ストーリーは忘れてしまったが、ミーシャとそれを取り巻く動物たちのほのぼのした物語だったと思う。

しかし、結果的にミーシャは悲劇のマスコットになった。放送中の1979年末、ソ連はアフガニスタンに軍事介入し、それによってアメリカを始めとする国々が大会のボイコットを発表した。そしてミーシャの放送が終了した1980年春、日本のボイコットも決定した。

アニメのおかげで子供たちを中心にミーシャの知名度は高く、モスクワオリンピックへの関心も高まった。アニメの果たした役割は大きかっただろう。にもかかわらず、日本はモスクワオリンピックに参加しなかった。そして、盛り上がらないオリンピックとともに、ミーシャも忘れ去られていった。

結果的に、ミーシャは“徒花”のようなマスコットになってしまったのだ。

ソチオリンピックも、一時はロシア政府の人権政策への反発で、各国首脳が開会式への欠席を表明するなど、緊迫した状況だったが、ボイコットといった大きな問題に発展しなくてよかったと思う。これからしばらく、前述の3匹のマスコットは大会を盛り上げてくれるだろう。大会が盛り上がれば、マスコットも多くの人々の記憶の中に残るに違いない。そして、ミーシャのことを書いたら、アニメ『こぐまのミーシャ』も久しぶりに観たくなった。DVD出ないかな。



Trackback URI | Comments RSS

Leave a Reply

You must be logged in to post a comment.