ホッキョクグマの涙

2月 24th, 2014

日本がボイコットしたこともあって、モスクワオリンピックの放送はそれほど流れていなかった気がする。だから、モスクワオリンピックの閉会式でミーシャが涙を流したことは、今日の放送で初めて知った。ミーシャの流した涙は、アメリカや日本といった西側諸国がボイコットしたことに対する悲しみだったのだろう。

ソチオリンピックの閉会式では、マスコットのホッキョクグマが聖火を吹き消したあと、一筋の涙を流した。この演出はモスクワオリンピックの閉会式でのミーシャをオマージュしたものだったという。この涙が、ミーシャの涙の意味とは正反対のものだということは、大会が大盛況のうちに幕を閉じたことが物語っている。

実はこのホッキョクグマは、ミーシャの孫という設定らしい。ミーシャの涙は34年もの間、ロシア(旧ソ連)の人々の心の底に澱のように溜まっていたのだろう。そして、孫がそれを聖火とともに吹き飛ばした。ロシアの人々の心も晴れただろう。

今回大会に参加したアスリートたちのほとんどはミーシャを知らないかもしれないが、数少ないミーシャ世代の葛西選手が活躍したことが一番印象的だった。

それにしても、ソチオリンピックの開会式、閉会式の演出家は優秀だなぁ、と思った。開会式の“五輪”が4つしか開かなかったミスをセルフパロディにして閉会式で回収してみせたし、そして、ホッキョクグマの涙で、34年にもわたるモスクワオリンピックの無念をも晴らしたわけだ。日本にもこれくらいの演出家がいれば、長野五輪のような意味不明な開会式、閉会式にならなくて済んだのに。

大会を盛り上げたホッキョクグマ、雪ヒョウ、野ウサギの3匹の役目は終わり、マスコットはパラリンピックの光の精レイ・オブ・ライト、雪の精スノーフレークの二人に引き継がれる。こちらも可愛らしいデザインだ。彼らがまた多くの人に愛されるような大会になってほしいと思う。

ホッキョクグマ

 

 

 

 

 



One Response to “ホッキョクグマの涙”

  1. 林原琴乃 on 2月 24, 2014 22:07

    確かモスクワオリンピックは日本ではテレビ朝日が独占中継だったはずです。当時は
    テレビ朝日系のフルネット局が少なく(山口朝日放送開局前の山口県では山口放送が日本テレビとのクロスネット。しかし、こぐまのミーシャはネットされなかった(T_T))、田舎では印象が少なくなるのは仕方ないかもしれません。ミーシャの涙は当時のニュースで知りましたが、ロシアはその時の無念を見事に晴らしましたね。

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