汽車

9月 3rd, 2015

70~80年代の歌を聞いていると、たまに「汽車」という言葉が出てくる。だが、「汽車」という言葉は、ほとんど聞かなくなった。

そもそも「汽車」という言葉は、非電化区間を走る列車のことを指していた。80年代にはすでに死語に近かった。都会の鉄道はほとんど電化されていて、「汽車」という言葉を使うとどこか田舎じみた感じがした。

田舎も本線はほとんど電化されていて、一部のローカル線区間が非電化だった。だが、鉄道を使って通学する人たちは、電化非電化区間を問わず、「汽車通学」と呼ばれていた。

「汽車」は、どこかへ旅立つ情況で歌われる。恋人から遠く離れるとき、自分の目標に向かって進むとき、「汽車」に乗る。これが「電車」だと近所に行くようなイメージになり、すぐに帰ってきそうな感じになってしまう。「汽車」はある意味決意を示す言葉なのだ。

だが、最近の歌で「汽車」という言葉を聞くことはない。私が覚えている限りで、「汽車」という言葉が出てくる最も新しい曲が1991年に発表されたTMN(TM NETWORK)の「Love Train」だ。当時としては最先端な感じがしたTMNだが、「汽車」という言葉が出てくる歌を歌っている時点で、旧世代のグループに属している感が満載だ。



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