羽黒山の山伏

2月 3rd, 2016

節分のシーズンになると、東京のスーパーにも節分のコーナーができる。「でん六」の商品を中心にディスプレイされ、名物の「赤塚不二夫の鬼の面」が飾られる。私は山形出身なので、この季節になると、節分のディスプレイに故郷とのつながりを感じる。鬼の面も毎年集めている。

紙製の升に、小さな鬼の面と豆の入った「でんちゃん福ます」を毎年買うのだが、この商品は「<出羽三山>羽黒山伏祈願」と書いている。

山伏といえば、こんなエピソードがある。私の故郷では、師走になると羽黒山の山伏が町にやってきて、法螺貝を吹きながら家々を回り、大晦日から元旦にかけて羽黒山頂で行われる「松例祭」の浄財を集める。これを「松の勧進」と言い、故郷の年末の風物詩となっている。

子供の頃、我が家に「松の勧進」の山伏が来た時、家に誰も居なかったので、私は自分の小遣いから50円を山伏に渡した。すると山伏は「お家の人はいないのか」と尋ねたのである。

浄財の寄付として50円は確かに安かったのかもしれない。だが、私としてはお賽銭感覚でなけなしの50円を出したのであり、ずいぶんと微妙な気持ちになったものだ。

さて、豆をまくか。



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