新潮45の思い出

9月 26th, 2018

もう10年以上前のことだけど、新潮45の取材を受けたことがあった。

作家の楡周平さんが当時の編集長の中瀬ゆかりさんと一緒にエリザベス会館を訪れ、女装を体験した。そのとき、常連客として私が対応することになったのだ。

女装した楡さんに、私はルームで取材を受けた。私はそれまで新潮45も楡さんの作品も読んだことがなかったけど、取材に先駆けて楡周平さんの作品を何冊か買って読んだ。そのおかげもあって、取材は和やかに楽しく進んだ。

その後、掲載誌を受け取って、実はそのとき始めて新潮45を読んだ。取材された内容はもちろん、他のコラムも結構面白かったことを覚えている。

たった一度だけど関わりのあった雑誌が、よりによってLGBT論争が原因で休刊になってしまったのは当事者としては何とも切ない。編集長が変われば雑誌は全く別のものになってしまうが、度重なる編集長交代でなんとか部数を維持しようとして、企画が袋小路に入ってしまったのだろうか。

何より、休刊によってLGBT論争が収束してしまえば、LGBT当事者が単にダシに使われただけになってしまう。いや、最初からLGBT当事者不在の論争だったかもしれない。杉田論文や小川論文で傷つくほどヤワではない。だが、当事者不在で勝手な論争が繰り広げられていたのは、傍から見て気持ちが良いものではなかった。



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