府中の千八、展開要らず
7月 21st, 2016
大橋巨泉氏が亡くなった。彼の名言といえば、「府中の千八、展開要らず」である。
かつて、大川慶次郎氏が競馬の予想に「展開」というファクターを初めて持ち込んだ際、巨泉氏がそれに反論して唱えたのが「府中の千八、展開要らず」だ。府中(東京競馬場)の芝1800mのコースは枠による有利不利が少なく、競走馬が本来持つ実力で決着するため、展開不問だということだ。
本当にそうなのだろうか。府中の1800mの1番人気馬の成績を調べたところ、勝率、連対率、複勝率は順に34.2%、52.9%、66.9%だった。1番人気馬は3分の1の確率で勝利し、2分の1の確率でヒモになり、3分の2の確率で馬券になる。
気になって、他の距離も調べた。すると、意外な結果になった。
1600mは33.2%、50.2%、64.4%
2000mは34.5%、52.7%、65.7%
2400mは31.5%、51.9%、66.3%
実は、どの距離もわずかな誤差があるだけで、ほとんど変わらないのだ。ちなみに、京都競馬場の1800mは35.4%、56.3%、68.4%であり、東京よりも若干確率が上がる。
競馬は、均していけば、競馬場、距離に関係なく確率が似通ってくる。これでは「府中の千八、展開要らず」が正しいのかどうか分からない。大橋氏のこの名言は、結局のところ、当時「競馬の神様」として人気を集めていた大川氏への注目を自分に向けさせるための言葉だったのかもしれない。
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