無意識だからできること

3月 5th, 2014

故・桂枝雀の話の枕に、飛行機はなぜ空を飛べるのかというのがあった。それは飛行機には自我が無いから空を飛べるのであり、自我を持つと「あー!ワシ金属の塊やんけ、落ちる~」といって墜落してしまうというのだ。

枝雀独特のユーモアだが、実は無意識だからできるのであり、意識してしまうとできなくなることは結構ある。

人間は左右の足を交互に前に出すことで歩いたり走ったりできるが、次は右足を出し、その次は左足、というように意識しているわけではない。無意識に左右の足を交互に出している。

私は会社の階段をよく駆け下りる。これも無意識の動作だが、いったん、次はどっちの足を出そうか、と意識した途端、どちらの足を出すべきか判断に迷い、足がもつれてしまいそうになるのだ。

階段をゆっくり降りるときには、次にどちらの足を出すかを意識しても足がもつれることはない。だが、階段を駆け下りている時には、スピーディに左右の足が動いているので、どちらの足を出すかを意識したとたん、自分の足の動きの速さに判断の速さがついていけなくなり、足が自在に動かせなくなってしまうのだ。

階段を踏み外して怪我をしないためにも、階段を駆け下りる際は無意識でなければいけない。



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