明るい笑顔があればよい

2月 28th, 2014

『あさりちゃん』が、今日発売の単行本100巻をもって完結した。作品が始まったのは、学習雑誌『小学二年生』1978年8月号からで、翌年に小学2年生になった私はわりと初期から読んでいたことになる。後に『コロコロコミック』でも連載が始まった。

当時の小学館の“顔”はドラえもんだったが、『小学二年生』のみならず他学年の学習雑誌などにも展開していったあさりちゃんは、もう一つの顔だった。ドラえもん=男の子向け、あさりちゃん=女の子向けといった感じもするが、ドラえもんは女の子も読んでいたし、あさりちゃんも男の子が読んでも面白かった。

むしろ、初期のドタバタ姉妹ケンカは、男の子向けと行ってもいい。1982年にはアニメ化されたが、その主題歌のサビはこうだ。

♪カスッ子 グズッ子 おちこぼれ
♪ひじてつ ひざけり パンチにビンタ

さらに

♪ぼけっ子 ドジッ子 ミソッカス
♪くびなげ とびげり よんのじがため

と続く。とても女の子向けアニメとは思えない過激な歌詞だ。私もあさりちゃんが大好きで、初期の単行本は持っていた。しかし、その後、女児向けのマンガ雑誌などで展開するにつれて、内容も女の子向けに変わっていったらしい。

大学生の時、友人が『あさりちゃん』の最新刊を買っていた。「まだ『あさりちゃん』続いてるの?」と聞くと、「この作者、作画が進化してるんやで」と応えた。見せてもらうと、私が読んでいた頃に比べ、絵が繊細になったというか、より少女マンガチックになっていて、作者である室山まゆみの画力の進化に驚かされた。

連載の年数や単行本の数の多さがレゾンデートルと化し、内容が全盛期よりもはるかにつまらなくなった他の長期連載作品と違い、100巻の区切りにきれいに終わったのは良いと思う。最後は大団円というよりは、まだ物語が続くような淡々とした内容で終わったという。

マンガは完結しても、『あさりちゃん』はこれからも多くの子供たちに読み継がれていくのだろう。私もいつか、『あさりちゃん』と再会する機会が来れば、と思っている。

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