活男と大叔父
3月 22nd, 2014
今日のNHK朝ドラ『ごちそうさん』は、観ていて目頭が熱くなった。
数週間前の放送で主人公・め以子の次男、活男が戦死したとの知らせが届くが、め以子はそれを信じようとしない。だが、今日の放送で活男の同僚が訪ねてきて、活男の戦死を告げ、遺品の手帳を手渡す。
め以子は、活男の手帳に書いてあった、彼の食べたがっていた料理を作り、皆で彼の葬式をする。すると、活男の霊がやってきて料理を食べ、唇の動きで「ごちそうさん」と告げるのだ。
活男の姿を見ていたら、大叔父(祖父の弟)が思い浮かんだ。彼も活男同様、海軍に従事して戦死した。もちろん会ったことはないのだが、活男みたいな青年だったんだろうなぁ、と思う。
活男は料理人を目指していたが、大叔父が何になりたかったのかは知る由もない。もしかしたら、兄(私の祖父)と同じ大工になりたかったのかもしれない。いずれにせよ、彼には彼なりの将来像があったのだと思う。そして、活男や大叔父のような何十万、何百万という青年の未来が失われたのだ。
安倍晋三首相は、靖国神社について「そこにはヒーローがいるのではなく、戦争に倒れた人々の魂があるだけ。」と述べた。それは真実だと思う。太平洋戦争で亡くなった靖国の英霊213万余柱の多くは、ヒーローとして戦死するよりも、どこにでもいる料理人や大工のような、普通の人間として人生を全うしたかったに違いないのだ。
そんな彼らの魂が、英霊として祀っただけで鎮められるとは思わない。だが、彼らに対する慰霊の念は忘れてはいけない。
Filed under 日記 | Comment (0)