伊藤彦造という男

3月 29th, 2014

午後から弥生美術館に出かけた。

せっかくの春の陽気なので、どこかに出かけたい。美術館にでも行こうということで、面白そうな展示を探したら、弥生美術館の「降臨!神業絵師 伊藤彦造という男」が引っ掛かった。

伊藤彦造は、今年生誕110年を迎える挿絵師である。ペンで描かれた緻密な挿絵はどれも迫力満点だ。

彼が活躍したのは戦前ということもあり、描かれるのは剣豪や武士、幕末の志士など。剣を構えるその構図にはとてもリアリティがある。実は、伊藤彦造はかの剣豪・伊藤一刀斎の子孫にあたり、子供の頃から真剣で県の修行をしていたそうである。なるほど、道理で。

画のタッチは、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦先生に通じるものがある。また、画から溢れてくる殺気や美しさは、「覚悟のススメ」や「シグルイ」の山口貴由先生に通じる。いずれも現代屈指の“絵師”だが、彼らのオリジンを辿ると伊藤彦造に行き着くような気がした。

何というか、戦前の“オタク”に「君らのいる場所は我々はすでに百年以上前に通過しているッ!」とでも言われてるような感じだ。

大満足で美術館をあとにし、夕方、いつものフレンチで食事をし、今度はお腹も満たして帰宅した。

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