ごちそうさん
3月 30th, 2014
NHK朝ドラ『ごちそうさん』が終了した。2013年度は、前期の『あまちゃん』、後期の『ごちそうさん』両者とも話題になり、年間を通して朝ドラ当たり年だったと思う。
『ごちそうさん』の何が面白かったかと言うと、視聴者の予想を少し裏切る展開と、期待を裏切らない結果、といえよう。観ていて「ええ~っ!」と思わせておいて、「なるほど、そういうことか」と腑に落ちる結果に持っていく脚本は見事だった。登場人物たちがキレイ事を言わず、いつも本音を語るところも良かった。
後期の朝ドラはBK、いわゆるNHK大阪放送局が制作している。従来のBK制作ドラマは『ちりとてちん』や『カーネーション』などに代表されるように、いささかマニアックな名作になったり、反対に淡白すぎて話題にも登らない場合が多いのだが、今回の『ごちそうさん』は、ドラママニアを唸らせ、さらにライト層にも楽しめる分かりやすい内容だったことが人気の秘密だったのではないだろうか。
主演の杏の父、渡辺謙が『独眼竜政宗』で一気にスターダムにのし上がったように、杏もまた、この作品が代表作となり、さらなる活躍をするのではないかと思う。
また『政宗』を引き合いに出すなら、『政宗』では原田芳雄が演じる最上義光という名悪役がドラマのスパイスとなっていたが、今回その役を務めたのはキムラ緑子が演じる和枝だった。キムラ緑子は『ちりとてちん』の仏壇屋のおばちゃんのイメージしか無かったのだが、ここまで魅力ある女優だとは思わなかった。
いずれまた再放送の機会があれば、ぜひ観たい作品である。だが、『ごちそうさん』が終わっても寂しさはない。私の心はすでに『花子とアン』に向いている。朝ドラ好きに「○○ロス」などという一見さんが使うような言葉は存在しないのだ。
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