私の履歴書
12月 10th, 2014
日本経済新聞の連載コラム「私の履歴書」、今月は“欽ちゃん”こと萩本欽一だ。毎回、「この後どうなるの!?」と読者が続きを知りたくなるようなところで次回に続く構成は、さすが欽ちゃん、と唸らせられる。
「私の履歴書」は、企業のトップを務めたような人がよく登場するが、正直言えば、こういった経営者の話はあまり面白くない。どれも似たような内容だからだ。その点、スポーツ選手や芸術、芸能分野で名を成した人の半生は、変化に富んで面白い。欽ちゃんのこの先も期待できそうだ。
今年の「私の履歴書」は当たり年だったと思う。1月の小澤征爾、2月の市川猿翁は抜群に面白かった。特に「俺様は凄いのだ」という自負が文章の端々からにじみ出てくる猿翁は、今までに読んだ中でも一番だった。
プロゴルファーのトム・ワトソンは、ジャック・ニクラウスなど往年の名プレイヤーとの勝負に手に汗を握る内容だったし、名コンビだったキャディのブルース・エドワーズを筋萎縮性側索硬化症(ALS)で失ったエピソードには目頭が熱くなった。アイスバケツ・チャレンジが流行する前の出来事だ。
また、経営者であってもタタ財閥のラタン・タタは異世界を見るようで惹き込まれたし、東大寺長老の森本公誠も、イスラム学者の側面があるため、意外な内容に驚かされた。宝塚歌劇団名誉理事の植田紳爾も、宝塚の歴史を傍観しているような気持ちになった。
そんな充実した1年を欽ちゃんで締めくくるのはこれまた楽しい。これから二郎さんも出てくる。最初は嫌いだったらしいが・・・さて、どんな内容になるか。
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