三津五郎

2月 23rd, 2015

昨日、結婚記念日のディナーを堪能して上機嫌の我々夫婦の気持ちを吹き飛ばしたのは、坂東三津五郎の突然の訃報だった。

ちょうど一週間前の日曜日、BS朝日で「坂東三津五郎がいく 日本の城ミステリー紀行」を放送したばかりで、嬉々としてお城を紹介する三津五郎を見て、元気になったなぁ、と安心していたところだった。だからこそ、訃報が信じられない。城マニアとしても、歌舞伎ファンとしても、三津五郎は魅力的なスターだった。

昨年から、彼の長男である坂東巳之助が気になっていて、先月も新春浅草歌舞伎に巳之助を観に行ったばかりだった。巳之助はまだ若い。将来の坂東流の担い手に、三津五郎はもっと様々なことを教えなければならなかった。さらに、先に他界した盟友の勘三郎の分も、三津五郎は頑張らなければならなかったはずだ。

だからこそ、坂東三津五郎の訃報には、「死んでる場合じゃないだろう!」と、苛立ちすら感じてしまうのだ。勘三郎や團十郎を失った時も悲しかったが、それとはまた違う喪失感、やるせなさがある。

歌舞伎役者として成長が望まれるときに、父親を失ってしまった巳之助はこれからが大変だろう。だが将来、彼が父の跡を継いで11代目三津五郎になれるよう、これからも応援していきたい。

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