エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、我は求め訴えたり
11月 30th, 2015
私は「ゲゲゲの鬼太郎」よりも「悪魔くん」シリーズのほうが好きだった。鬼太郎が民話や土着信仰の中にある日本の“陰”を描いた作品であるのに対し、悪魔くんは、聖書やゲーテなどをモチーフとした西洋的、神秘的な作品であり、その世界観が好きだった。
「悪魔くん」「千年王国」「世紀末大戦」など、さまざまなシリーズがあるが、集大成は1989年に放送されたアニメ作品で、悪魔くんが十二使徒という良い悪魔と力を合わせて悪い悪魔と戦うヒーロー物だが、後半にかけての大河的なストーリーに見応えがあった。
使徒の中には「こうもり猫」という、善悪どっちつかずなお調子者のキャラクターがいる。鬼太郎のねずみ男に似たキャラクターだ。水木作品にこういったキャラクターが多いのは、善悪がはっきりしたキャラクターばかりだとつまらないからだと、当時のアニメ誌か何かで読んだ記憶がある。それは、人間も善悪はっきりしている人など存在しないという、水木しげるなりの価値観の現れだったのだろうか。
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