SOFT BALLET
SOFT BALLETを知ったのは、大学に入るか入らないかの頃だった。当時、DTMに興味があったので、キーボード・マガジンたったか、サウンド&レコーディング・マガジンを読んでいたら、彼らのインタビューが載っていて、その一人のビジュアルに惹かれた。彼は、化粧をして中性的な風貌だった。
さっそく、通学ルートにある京王線笹塚駅前のラオックスでミニアルバム「3(drai)」を買った。いわゆるシンセロックといえば、TMネットワークが大人気だった頃に、SOFT BALLETはハード志向でカッコ良かった。次に出たアルバム「愛と平和」は、当時の湾岸戦争の影響を受けたプロテストソング的な要素もあり、ある意味彼らの完成形の一つだった。
その頃、深夜の音楽番組だったかで、彼らのライブ映像を観た。私が惹かれた彼は、シンセを弾くだけにとどまらず、ボンテージのような妖しいスタイルで、舞台を踊りまわっていた。ますます好きになった。
コンセプトがマニアックだったのか、彼らのポリシーなのか、当時流行っていたビーイング系とは違い、テレビや街で彼らのサウンドを耳にすることはほとんどなかった。だからこそ、“知る人ぞ知る”魅力があった。
だが、SOFT BALLETは90年代半ばに活動を休止する。それ以降、とくにSOFT BALLETを振り返ることはなかった。
妻と結婚してから、SOFT BALLETの話題で盛り上がることがあった。なんと彼女は、当時ライブに足繁く通っていたとのこと。SOFT BALLETを知ってるというだけでも珍しいのに、私以上のファンだったので驚いた。SOFT BALLETの話題が通じる人が伴侶になったことが嬉しかった。
先日、私が惹かれた彼―森岡賢が亡くなった。もはやSOFT BALLETが過去のものだとしても、その死は突然で悲しい。久しぶりに、iTunesのライブラリに入っている「愛と平和」を聴いてみる。当時よりも再生環境が良いこともあるが、そのサウンドは今でも力強く新鮮な輝きを放っていた。
Filed under 日記 | Comment (0)