競馬の非情さ
夏競馬が終わった。わずか100円だったが、ふた月の夏競馬を収支プラスで終えた。一般に難しいと言われる夏競馬を終始プラスで終えたのは結構な自信になった。
実は8月28日の時点で収支プラス100円だったので、夏競馬最終週の先日土日は完全に“ケン(見)”をした。逃げ切ったのだ。だが、理由はそれだけではなかった。
競走馬は勝つことを求められる。勝てない馬はいつまでも未勝利戦を戦うことになる。未勝利戦の期間は、2歳馬のレースが始まる6月から3歳秋の10月まで、約1年半行われる。この間に勝利しなければ、地方への転厩や引退を余儀なくされる。未勝利馬の引退は、時として生命としての終わりを意味することもある過酷なものだ。
また、9月2週からは“スーパー未勝利戦”といい、出走できる未勝利馬も限られる。スーパー未勝利戦は、出走回数5回以内、あるいは前走5着以内の馬、それも一度だけしか出走できない。
スーパー未勝利戦を前に、夏競馬最終週の未勝利戦は荒れに荒れていた。5着以内の掲示板に残らなければ、そこで終わる。1番人気は飛び、下位人気の馬が飛び込んでくる。皆必死で、文字通りサバイバルレースが展開されていた。そうなれば、もう予想の余地がない。
未来が開けている有力2歳馬の重賞レースが開催される同じ競馬場で、後がない3歳未勝利馬たちの生き残りをかけた壮絶な戦いが繰り広げられていた。まさに競馬の明と暗だった。
中には、何度も2着3着に入り、幾度か的中させてもらった馬も何頭かいた。だが、何度2着3着に入っても、1着にならなければその後、その馬がレースに出てくることはない。そんな馬がまた2着、3着で終わるのがまた切なかった。
そんなわけで、先日の土日は勝負する気にもなれず、黙って競馬を見ていた。2歳の重賞は予想だけはしていて、もし買っていればなかなかの高配当だったのだが、馬券を買う気にはなれなかった。
競馬の非情さを目の当たりにした夏競馬最終週。2着、3着で稼がせてもらった馬が、いつかどこかの地方競馬でひょっこり名前を見かけることがあればいいな、と切に願う。
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