年度代表馬キタサンブラック

1月 10th, 2017

キタサンブラックが年度代表馬に選ばれた。菊花賞と有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドや、天皇賞・秋と香港GI2勝のモーリスとの代表馬争いが注目されたが、キタサンブラックがその座を射止めた。

有馬記念ではサトノダイヤモンドがキタサンブラックにクビ差で勝っているものの、2頭の2016年のGI成績はともに(2.1.1.0)。成績だけなら互角である。

競走馬の強さを数値化したレーティングを見てみると、キタサンブラックが117(天皇賞)、119(宝塚記念)、123(ジャパンカップ)で、121(有馬記念)、最高値が123、平均すると120である。サトノダイヤモンドは、114(皐月賞)、120(ダービー)、120(菊花賞)、122(有馬記念)、最高値が122、平均値が119で、いずれもキタサンブラックがサトノダイヤモンドをわずかに上回る。

さて、問題はモーリスだ。GI勝数は3勝だがそのうちの2勝は香港でのもの。ちなみに天皇賞・秋のレーティングは124、2着に終わった安田記念は116で、平均すると120だ。香港でのレーティングは分からなかったが、おそらくかなり高い数値になったのではないかと思われる。

レーティングとしては、モーリスが他の2頭を上回っているだろう。だが、JRAの年度代表馬はやはり国内での活躍を重視するもの。かつて、国内で一度も走らなかったエルコンドルパサーが日本調教馬として初めて凱旋門2着になったことで、年度代表馬に選ばれたことがある。その年1999年はスペシャルウィークが国内GIを3勝していたし、そのスペシャルウィークを宝塚記念、有馬記念で2度も破ったグラスワンダーもいた。だが、初めての凱旋門連対という快挙がそれを上回ったのだ。エルコンドルパサーの年度代表馬は賛否両論あったし、例外中の例外だった。オルフェーヴルが凱旋門2着、宝塚記念1着になった2012年の年度代表馬は、ジャパンカップで直接オルフェーヴルを破った牝馬3冠のジェンティルドンナだった。

何より、年度代表馬は新聞やテレビ、ラジオの競馬担当記者が選ぶもの。人間の気持ちも入っているし、成績だけではなくファンや社会に与えた影響力も重視される。そういう点では、馬主がサブちゃん(北島三郎)であり、芸能ニュースなどにも取り上げられたキタサンブラックが選ばれたのは、妥当であると思う。サトノダイヤモンドは最優秀3歳牡馬に選ばれたし、モーリスも特別賞を受賞した。それでよいと思う。

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