球童 伊良部秀輝伝
1月 18th, 2017
プロ野球の「平成の名勝負」のひとつとして、ロッテ・伊良部VS西武・清原を挙げる人は少なくない。どちらも大柄で豪快。豪腕投手の伊良部とパワーヒッターの清原が、力対力で相手をねじ伏せるような勝負だった。
だが、二人ともその外見や反して、ナイーブであまりにピュアな精神の持ち主だった。
田崎健太氏の「球童 伊良部秀輝伝」を読んだ。伊良部秀輝の生い立ちから自死に至るまでの経緯を描いたノンフィクションだ。読むほどに、伊良部が外見に反してナイーブで、少年のような純粋な心を持ち、優しくクレバーだったことが分かる。そしてその最期はあまりに寂しい。
90年代中期、名勝負を繰り広げた伊良部と清原。一方はひっそりと自ら命を絶ち、一方は薬物に手を出して逮捕された。全盛期を知るファンとしては、とても残念だ。二人ともナイーブでピュアな“野球小僧”だったために、誰にも勝る才能がありながらプロ野球やメジャーで生き残ることができなかった。
かつて、オールスターゲームのテレビ中継を観ていたら、パ・リーグのベンチで清原と伊良部がにこやかに談笑していた。何を話しているかは分からないが、二人ともとても嬉しそうで、楽しい様子が伝わってきた。あの頃が、彼らにとってとても幸せな時期だったのかもしれない。
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