「きのう何食べた?」とめんつゆ

7月 2nd, 2019

シロさんの料理は、めんつゆや白だし、顆粒だしなどの市販の調味料を駆使して作られる。

料理を作る男性と話をすると“こだわり”に行き着くことが多い。まさに第1回で弁護士事務所の女性が言う「料理もきっと、すっごいお金をかけて作ってるんですよ。高級スーパーでこだわりの食材とか調味料、カード買いして・・・」のパターンだ。

そうなると、市販の調味料と普通の食材でササッと作ってしまう料理がなんだかみすぼらしく思え、こんな料理を作った、と話すのをためらってしまう。

だけど、シロさんの料理は市販の調味料と特売の食材によって作られる。第8回では、オーガニックにこだわるヨシくんとテツさんカップルを家に招くことになり、一度はオーガニック専門店で食材を買おうとするも、その値段の高さに挫けてしまう。だが、次の瞬間には「めんつゆ、顆粒だしで上等じゃないか」と開き直り、二人も満足する料理でもてなすことになる。

“こだわらない”料理でも美味しいという今までのグルメマンガやドラマにないパターンを持ってきたのが「きのう何食べた?」の人気の一因だと思う。シロさんの料理は、安い食材とどこのスーパーでも売っている市販の調味料さえあれば作れる。主婦層はもとより、多くの自炊派は溜飲が下がったのではないだろうか。めんつゆで作る料理は恥ずかしくない。むしろめんつゆは万能調味料なのだ。

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