「きのう何食べた?」とゲイのリアルライフ

7月 3rd, 2019

「きのう何食べた?」で描かれるのは、ゲイカップルの、おそらくはヘテロセクシャルのカップルと何ら変わるところがない日常だ。

ゲイというと、新宿二丁目などのゲイスポットで遊んでいるように思えてしまうが、シロさんもケンジもそういった場所にあまり遊びに行くことはない。せいぜい、ゲイ仲間である小日向さんやジルベールとみんなで食事に行くときぐらいだ。

シロさんに至っては、40歳になるまで新宿二丁目に行ったことすらないという。第4回で、シロさんは当時付き合っていた恋人とゲイナイトに行く。「俺さ、実は二丁目来んの初めてなんだよ」。東京に住み、東京で働いているにもかかわらず、だ。「だって、決まった相手がいるのに来る必要ないだろ」。シロさんにとっては、ゲイスポットで遊ぶよりも、恋人がいるならヘテロと変わらない生活を送る方が楽しいのかもしれない。

でも実際、ゲイスポットで遊び回るゲイよりも、ヘテロと変わらない生活を送っているゲイの方が多いだろう。

私も、若い頃はよく新宿二丁目や歌舞伎町に遊びに行ったけど、40代にもなると、そういったプレイスポットに行くことに疲れてしまった。夜通し遊ぶなんて、今はとてもできない。むしろ、朝起きて夜寝る規則正しい生活をして、昼間はパートナーと買い物に行ったり、休日は料理を作ったりと行ったごくありふれた生活をしている方が楽しい。

そういう点では、「きのう何食べた?」は、ゲイスポットで遊ぶステロタイプのゲイではなく、ヘテロと変わらない生活を送るリアルなゲイの姿を描いている。

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