シロさんと私

7月 4th, 2019

「きのう何食べた?」の最終回で、シロさんの実家のシロさんの部屋が登場する。地球儀や天体望遠鏡があり、壁には観光地の三角のペナントが貼られ、ステレオセットもある。昭和に青春時代を送った男の子の典型的な部屋だった。

画面には写っていないけど、シロさんが暮らしていた頃には、おそらく部屋の何処かにホモ雑誌が隠されていたに違いない。

思春期に自分がヘテロセクシャルの友人たちとどこか違うことに気が付き、思い悩んだことだろう。当時はインターネットが普及していないから、雑誌が貴重な情報源だった。「薔薇族」などを読んで悶々としていたシロさんの青春時代を思い浮かべた。

今のシロさんは、ケンジというパートナーと出会って幸せな生活を送っているけれど、そこにたどり着くまでには、のたうち回るような悩みと戦っていた青春時代があるのだろう。

私はもともと内野聖陽のファンなので、ドラマが始まる前はケンジに興味があった。だけど、ドラマが始まると、回を重ねる度にシロさんにシンパシーを感じてきた。シロさんの人生を自分の人生と重ね合わせるようになったのだ。ゲイとトランスジェンダーの違いはあるけれど、私も、自分の性自認に悩んだ青春時代を送った。だけど、その気持ちはひた隠しにして、自分の望む姿で生活できるようになったのは30歳を迎えた頃だった。

私にも今、パートナーがいて、ありきたりの幸せな日常を送っている。

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