アニメーターの末路

8月 5th, 2019

NHKの朝ドラ「なつぞら」の影響や、京都アニメーションの事件などで、今年はアニメーターが注目されることが多い。

一方で、アニメーターの湖川友謙氏が「銀河鉄道999」のメーテルのイラストを、原作者の松本零士氏に無断でネット販売していたとして、問題になっている。

機動戦士ガンダムに代表される80年代のロボットアニメど真ん中の世代にとっては、湖川友謙氏といえば「伝説巨神イデオン」「戦闘メカ ザブングル」「聖戦士ダンバイン」などのキャラクターデザインで知られている。“知られている”という表現では済まされない、むしろカリスマキャラクターデザイナーだった。

今回の湖川氏の行為の是非はともかく、これだけのカリスマアニメーターが原作者に無断でキャラクターのイラストをネット販売して糊口を凌がなければならないという状況に驚き、悲しくなった。

湖川氏と同時期に活躍していた、「装甲騎兵ボトムズ」「鎧伝サムライトルーパー」などのキャラクターデザインで知られる塩山紀生氏も、一昨年に埼玉県三郷市の団地で火事によって亡くなっている。アニメ黄金期を支えたアニメーターとしては物哀しい最期だった。

若い頃に大好きだったアニメを手掛けた名アニメーターが、惨めな晩年を送っているという事実は、ファンにとってはショックだ。多くの人々に夢を与えるアニメーターが幸せな晩年を送れるような世の中であってほしいと思う。

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