勝利こそがメッセージ

8月 28th, 2020

20年ほど前、女子テニス界の勢力は大きく代わった。テクニックの時代からパワーの時代へと変貌した。その中心だったのはヴィーナスとセリーナのウイリアムズ姉妹だ。二人は女子テニス界を持ち前のパワーから繰り出されるスピーディーなサーブやスマッシュで席巻していった。

彼女たちに立ち向かわんと、マリア・シャラポワやアメリ・モレスモ、リンゼイ・ダベンポートといったパワープレイヤーが次々と台頭してきたが、そんな中でウィリアムズ姉妹は4大大会やオリンピックで次々とタイトルをものにしていった。

だが、ウィリアムズ姉妹は黒人選手ゆえに、さまざまな差別的な扱いを受けてきたという。他の選手から差別的な態度で接せられることもあれば、会場からブーイングを受けることもあった。だが、そんな差別をウィリアムズ姉妹はバワーと実力で粉砕し、女子テニス界の頂点に立ち続けた。

パワーテニスが持ち前の大坂なおみ選手は、そんなウイリアムズ姉妹の後継者とも言えるだろう。人種差別に対して毅然としたメッセージを発するのも良い。だが、ファンが求めるのはやはり彼女が試合で勝ち進む姿だ。彼女が女子テニスの頂点に立つことで、世界中の人々に伝えることができるメッセージもある。勝利こそが最大のメッセージだ。

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