脱糞に勝る逸話

5月 15th, 2023

NHK大河ドラマ「どうする家康」で、前半の山場ともいうべき三方ヶ原の戦いが描かれた。

三方ヶ原の戦いといえば、武田軍に敗走した家康が、恐怖のあまり馬上で脱糞するというエピソードが有名で、1983年の大河ドラマ「徳川家康」でもそのシーンが描かれていた。

今回、そんなエピソードをどう描くのか、あるいは描かないのか、気になっていた。

ドラマでは、家康の身代わりとなって討ち死にし、家康を救った家臣がクローズアップされた。この家臣は登場のたびに家康に名前を間違えられてしまう。一種の“お約束”のギャグだと思っていた。

ところが、名前を間違えられるのは実は大きな理由があった。そしてその理由を初回から伏線として張っていたのだ。今回、それが見事な伏線回収となり、家康はその家臣の本当の名前を叫ぶ。

ドラマを観て震えた。そうきたか。脱糞は描かなかった。その代わり、脱糞を描かなくても気にならない、むしろ描いたら台無しになりそうなほどのエピソードをぶっこんできた。

視聴者の予想を裏切り、期待を大きく超えてくる。改めて面白いドラマだと思った。

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