阿佐ヶ谷姉妹の説得力

7月 10th, 2023

かつて、扇千景が「私にも写せます」とにこやかに言う8ミリカメラのコマーシャルがあった。誰でも簡単に扱えるカメラということなのだけど、現代ならポリティカル・コレクトネスの視点からアウトだろう。しかし、当時の視点で考えると、8ミリカメラは難しいのではないか、というイメージを払拭する名CMだったと思う。

先日、JRの電車に乗ったら、阿佐ヶ谷姉妹登場する「えきねっと」「タッチでGo!新幹線」のCMが流れていた。「えきねっと」は、スマホで新幹線の指定席を取れば、そのままチケットレスで新幹線に乗れるサービス、「タッチでGo!新幹線」は、Suicaを登録すれば新幹線自由席に乗れるというサービスだ。

阿佐ヶ谷姉妹の妹、美穂さんが券売機で現金を使って新幹線のきっぷを買おうとあたふたしているそばで、姉の江里子さんがスマホで「えきねっと」から指定席を予約したり、「タッチでGo!新幹線」を改札でかざしたりして、スムーズに新幹線に乗ろうとする。

新幹線の指定席予約や、きっぷを買って新幹線改札に入るという、慣れてない人には一見ハードルが高そうなことを、阿佐ヶ谷姉妹がスマホを使って実演することで、簡単にできるというイメージを上手く出している。

「のほほん」としたイメージの阿佐ヶ谷姉妹がやるからこそ、コマーシャルに説得力がある。阿佐ヶ谷姉妹は、現代の扇千景のような存在なのだなぁ、と感じた。

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