3強

10月 22nd, 2023

競馬ファンは昔から「3強」を好む。そして「3強」を作りたがる。

古くは、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスのTTG。そして“最強世代”の1998年のクラシックを盛り上げたスペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイロー。その翌年のテイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードも3強としてもてはやされた。

だが2000年以降は、3強が出てくる機会が少なくなった。ローテーションが多様化したこともある。3強よりは、3冠馬になったディープインパクト、オルフェーブル、コントレイルなどの1強に対し、他馬がどのよう戦うのかといった、1強対大勢の方が注目されることが多かった。

2015年のクラシックを戦ったドゥラメンテ、キタサンブラック、サトノクラウン。彼らが3強と言われたことはない。むしろドゥラメンテ1強の世代だった。だが、秋にドゥラメンテが怪我で休養し、その穴を埋めるかのようにキタサンブラックが台頭した。サトノクラウンもクラシックこそ勝っていないが、彼らとともに皐月賞、ダービー、そして翌年の宝塚記念に出走し、後に香港ヴァーズ(G1)や、2017年の宝塚記念を勝っている。

今年のクラシックは、彼らの産駒が分け合うことになった。キタサンブラック産駒のソールオリエンスが皐月賞、サトノクラウン産駒のタスティエーラがダービー、そして、ドゥラメンテ産駒のドゥレッツァが今日、菊花賞を勝った。

久しぶりに、そして初めての、親子2代に関わる3強が誕生した。令和3強世代。この先、彼らがどのようなローテーションになるのかは分からない。でも、今後も同じレースで走ってほしいし、何より無事に長く現役生活を続けてほしい。

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