ブラック・レイン

1月 12th, 2015

風邪をひいたようなので、今日は自宅で休養していた。

昼から、映画『ブラック・レイン』を観た。高倉健さんと言えば、私にとっては『ブラック・レイン』だ。

この映画には不思議な魅力がある。刑事映画なのか、ヤクザ映画なのか、アクション映画なのか。リドリー・スコットが描く大阪の街は、外国映画によくあるヘンテコな日本ではなく、限りなく現実的だ。しかし、絵的にはどこかSFチックでもある。リアルな大阪であり、フィクションの大阪でもある。

マイケル・ダグラスと高倉健が演じる米日両国の刑事が心を通わせていく過程は描かれるが、一方でこの映画でもっとも名演している敵役の松田優作の感情や背景は描かれていない。人間性の欠片もなく、狂気に満ちた殺人鬼を演じる松田優作に、一切の共感を与えない作りになっている。そこがまた良い。

若い頃観た時は、この独特の世界観にシビレた。その感想はいま見ても変わらなかった。この映画は、他の映画に真似できない、独特の世界観を楽しむ作品なのである。

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