フォーマットを変えない信頼感
4月 8th, 2024
先日土曜日、NHKで「新プロジェクトX~挑戦者たち」が始まった。18年ぶりの復活だという。初回は初回は、東京スカイツリーの建設工事を取り上げた。
オープニング、エンディングは前回同様、中島みゆきの「新地上の星」「ヘッドライト・テールライト」。ナレーションは田口トモロヲ、司会の2人こそ入れ替わったが、安定感のある有馬嘉男キャスターと森花子アナウンサー。当事者をスタジオに招いて、当時のエピソードを語ってもらうスタイルも同じ。まさに、最初から最後まで以前の「プロジェクトX」そのものだった。
約18年のブランクがありながら番組のフォーマットを全く変えなかったのは見事だったと思う。18年前と現代では世の中は変わっている。すると、大抵の場合、今の世の中に合わせてしまう。だがそれではリバイバルにならない。
以前、民放の人気番組がやはり10数年ぶりに復活した際、あまりにも雰囲気が違いすぎでガッカリしたことがある。人気番組は、そのフォーマットがあったからこそ人気番組たり得たのだ。安易に変えては魅力を損なう。フォーマットを変えなかった「新プロジェクトX~挑戦者たち」は、その点で見事だったし、信頼感がある。
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