天才に憧れた天才

4月 7th, 2022

藤子不二雄A先生が亡くなられた。

80年代の中頃まで、藤子・F・不二雄先生とのコンビで数々のヒット作を生み出し、コンビ解消後もそれぞれの個性を活かした作品を世に送ってきた。どの作品も、小学館の雑誌やTVアニメで馴染みのあるものばかりだった。

藤子不二雄A先生自身もかなりの才能を持つ人なのだけど、自伝的な作品を呼んだりすると、やはりコンビを組んだの藤子・F・不二雄の才能に対する憧れ、コンプレックスのようなものはあったようだ。

「ドラえもん」などを生み出した藤子・F・不二雄先生は確かに比類なき天才だった。でも、藤子不二雄A先生もF先生に対する憧れやコンプレックスを昇華し、F先生に負けない名作を生み出した。ユーモアの中にも、人間や社会の影のようなものを感じるA先生の作品は、A先生ならではのものだろう。

F先生や石ノ森章太郎先生、赤塚不二夫先生などトキワ荘の面々は、早くに亡くなられた。そんな中で数少ない“生き残り”として、A先生は頑張ってこられたのだと思う。

あの世では、久しぶりにトキワ荘の仲間の先生たちと再会し、「チューダー」で乾杯しているかもしれない。

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