YMS（やっぱり 水島先生は すごい）

漫画家の水島新司先生が引退を発表した。一昨年、「ドカベン ドリームトーナメント編」を完結させてからは実質新作を発表していないので、ほぼ引退に等しかったのだけど、公式に引退を発表した形になった。

水島先生を漫画家として素晴らしいと思うのは、「あぶさん」や「ドカベン」シリーズといった長期連載の代表作品をきっちり完結させたことだろう。世の中には「作者が存命中にきちんと終わるのか？」と言われている作品がいくつもある。ファン自身も高齢化して、自分が生きている間に作品の結末を見たい、と思っている人も少なくない。

そんな中、作品をきちんと終わらせたのは本当に素晴らしいことだと思う。「あぶさん」も「ドカベン」シリーズも長期化の弊害として、後半はマンネリ化していたことは否めない。そういう意味でも引き際は良かった。

さまざまな事情で「ドカベン」対「あぶさん」は実現しなかったものの、そこはむしろ描かないことでファンに残してくれた「夢」なのかもしれない。長年、面白い漫画をありがとうございました。

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