フェニックス

12月 13th, 2020

午後はテレビで甲子園ボウルを観ていた。

関西学院大学と日本大学の試合。この2校は、2年前の春に起きた「反則タックル問題」で社会問題にまで発展した“因縁”の間柄だ。日大は事件後、公式試合の出場資格停止などの処分を受けたが、チームを立て直し、見事に復活してきた。

対する関西学院大学は、昨年、名将鳥内監督が引退したものの、依然としてチーム力は高い。そしてクォーターバックは2年前の事件で犠牲者となった奥野選手だ。

因縁の対決とはいえ、そこに両者の遺恨は感じられず、両者力を尽くしてのプレイだった。第2Qまでは両者一歩も譲らない接戦。広範囲入り、関西学院大学が徐々にリードを広げていった。

最後は42対24で関西学院大学が勝利した。復活からの優勝というドラマめいた展開ではなかったけれど、ここまで蘇っただけでも充分なドラマだった。冬の甲子園に、関西学院大学の青、日本大学の赤のユニフォームは美しく輝いていた。

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