今は何年か?

2月 16th, 2021

日経平均3万円台は、1990年8月以来だという。1989年の12月29日に日経平均が3万8915円を付けたのをピークに1990年は徐々に下がり、バブルは崩壊した。

今はむしろ上昇ムードが強く、日経平均はまだまだ上を目指しそうだ。だとすると、今の雰囲気は3万円台を割ってバブルの終焉に向かった1990年ではなく、3万円台を突破した1989年に近いのではないだろうか。

1988年末に3万円台を付けた日経平均は、1989年も穏やかに推移した。年明け直後に昭和天皇の崩御による自粛ムードもあったが、大喪の礼を終えてからは新たな平成の世を祝うムードもあり、上昇の勢いを増していった。

COVID-19による停滞ムードからワクチンによって抜け出せそうな今の状況は、まさに1989年に似ている。平成の世を迎えた1989年は世の中が活気に満ちていた。COVID-19から抜け出し、人々に活気が戻れば、日経平均の勢いは実体経済にも反映されるだろう。そして今度は、バブル崩壊の要因ともなった金融引き締めをする愚行は繰り返さないでもらいたいものだ。

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