Appetite for Chinese Democracy

6月 4th, 2014

昨今の尖閣諸島や南シナ海の領有権問題を見ると、その原因の一端は日本を含む諸外国にもあるのではないか。

25年前の今日、六四天安門事件が起きた。日本や西側諸国も抗議の外交制裁を実施したが、1992年には天皇が訪中するなどし、数年で国交は回復した。今になって思うと、あの時は世界がもっと毅然とした態度で望んでいれば、中国共産党を増長させることはなく、現在の領有権問題にも繋がることはなかったのでは、とさえ思う。

あの時の日本は、リクルート問題や消費税で竹下内閣が倒れ、宇野内閣が発足したばかりだった。周辺国の事情なと、構ってはいられない情況だった。この年の秋には、ポーランドを皮切りに東欧各国で民主化が実現した。そんな動きに中国だけが一足先に逆行した形になった年だった。

現在の中国と周辺各国の様々な外交問題を解決するのは、結局のところ中国の民主化以外に手段はないのではないかと思う。諸外国が圧力をかけるのは内政干渉かもしれないので、中国国民の蜂起を待つしかない。

日露戦争時代の明石元二郎の如く、中国に潜入し国民を先導して革命に導く英雄でもいればいいのだが。いっそ、Guns N’Rosesの「Chinese Democracy」を大音量で中国各地で響かせたら、彼らは目を覚ますだろうか。

でも中国当局がいくらネットを遮り、情報を統制しようとも、すべてを防ぐことはできない。中国国民の心には“民主化の欲求”が燻ぶっている。それに火がつくのも遠い未来ではないだろう。

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