ドランクモンキー&カンニング・モンキー

6月 28th, 2014

今更ながら、ジャッキー・チェンのBlu-rayソフトを2枚買った。『ドランクモンキー 酔拳』と/『カンニング・モンキー 天中拳』だ。酔拳の方は、『スネーキーモンキー 蛇拳』とセットになったブルーレイBOXである。

10年ほど前、ジャッキー・チェンのDVDを買って「失敗した!」と思った。日本語音声は入っていものの、それが日本で公開された劇場公開版ではなかったからだ。

70年代後半から80年代前半にかけて日本で公開されたジャッキー・チェンの映画は、日本独自のテーマソングが付けられたりした。それが日本のジャッキー・チェンファンには印象に残り、ジャッキー・チェンの人気を支えていたとも言える。

たとえば、『ドランクモンキー 酔拳』には、四人囃子が歌う「拳法混乱(カンフージョン)」というテーマソングがあった。『カンニング・モンキー 天中拳』のテーマソングは、タケカワユキヒデ作曲の「カンニング・モンキー」だった。

いずれもオープニングで流れ、ジャッキー・チェンの拳法の演舞の映像とマッチして本編への期待感を煽った。日本のファンにとっては、これらのテーマソングがなければ、ジャッキー・チェンの映画は「クリープを入れないコーヒー(例えが古い)」なのだ。

初期に発売されたDVDに収録されているのは香港公開版で、これらのテーマソングがなく、音楽がないところでジャッキー・チェンが淡々と拳法の演舞を披露するという、日本のファンには違和感があるものだった。

ブルーレイ版には日本公開版が収録されているというので、価格も手頃ということもあって買ってみた。「カンフージョーン!」のイントロとともに始まる酔拳、「イヤキカカカカカ カンニングモンキー」というフレーズが印象的な天中拳、いずれも「そうそう、これがジャッキー・チェンなんだよ」と思わず唸ってしまった。

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