デジタルリマスターの善し悪し
7月 8th, 2014
NHK BSプレミアムで『ゴジラ』第一作を観た。デジタルリマスター版になり、ハイビジョンで放送される初めての『ゴジラ』だ。
初代『ゴジラ』はもちろん映画館では観ていないのだが、昔、ビデオで借りて何度も観ている。ハイビジョンになり、さぞかし迫力あるものになったのだろうと楽しみに観ていたら、少し違和感を覚えた。
確かにドラマパートは解像度が上がったことで、格段に臨場感を増した。新聞の文字などもはっきり認識できる。
一方で、特撮パートは残念ながらアラが目立ってしまった。映像がなまじハッキリしているだけに、着ぐるみがミニチュアの町を壊す感じが強調されてしまっていた。このあたりは、むしろブラウン管のテレビでビデオ版を観ていた頃のほうが適度に誤魔化しが効いて迫力があったと思う。
そうはいっても、つい惹き込まれてしまう内容や、その背後にある大きなテーマ性は健在で、改めて名作であることを再認識した。
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