歌舞伎ライダー

7月 20th, 2014

『仮面ライダー鎧武』を観ていないので、今年の仮面ライダーの映画を観るかどうか迷っていたのだが、結局観に行った。片岡愛之助が出演するためだ。

歌舞伎界から初の仮面ライダー出演ということで、ちょっと意外である。獅童あたりは出ていそうなイメージがある。その昔、獅童の叔父にあたる萬屋錦之介は仮面ライダーへ出演をオファーしたこともあるそうだ。

そもそも、特撮ヒーローの原典を辿れば、『暫』に行き着くと私は常々感じている。戦隊シリーズは『白浪五人男』の影響を受けている。特撮と歌舞伎の相性は、実はピッタリだ。

だが、歌舞伎役者が属するのは松竹、一方の仮面ライダーや戦隊は東映と、歌舞伎界からの東映特撮シリーズ出演はなかなか難しいところもあったのだろう。今回、その垣根を越えることができたのは画期的な出来事だったのかもしれない。

で、肝心の『鎧武』だが、例年のライダー映画同様、番外編的な内容なので、テレビ本編を知らなくてもそれなりに楽しめたが、一方でクライマックスのバトルなど、VFXに頼った大味な感じも否めなかった。愛之助の登場も少し唐突な感じがした。でも、映画を観て逆に『鎧武』本編も観ておいたほうがよいかな、とも思った。

    カテゴリー