アーケード商店街

7月 29th, 2014

私はアーケード商店街を歩くのが好きなのだが、ふと気が付いたのは、山手線内にはアーケード商店街がまったくないことだ。歩道に庇のある商店街は御徒町などの一部にはあるのだが、道路全体を屋根で覆い、車両の進入も禁止した「全天候型」の商店街は、山手線内ではまったく思い浮かばない。

もちろん、山手線の外側にはそういった全天候型アーケードは無数にある。日本で二番目に古い商店街といわれる「佐竹商店街」や、浅草の商店街、大山のハッピーロード大山、武蔵小山商店街パルムなど、いくつも思い浮かぶ。地元赤羽にもあるし、中央線沿線にも数多い。

にもかかわらず、山手線内にはほとんどない。厳密には、谷中初音小路という飲み屋街と、秋葉原駅前のラジ館隣の秋葉原マイウェイがあるのだが、前者は路地に屋根を設けた程度、後者はビルとビルの間に屋根を設けた程度で、距離も短く、お世辞にも「商店街」とは言い難い。

山手線内は高度成長期から開発に開発を繰り返し、また住宅街も少ないので、こうした全天候型アーケード街が作りにくかったのだろうか。

一方、大阪には環状線の内側に全天候型アーケード街がいくつも存在する。天神橋筋商店街など、日本一長い商店街である。私が好きなのはお初天神通り商店街で、他の商店街の多くが近隣住民の生活に適した店舗が多いのに対し、お初天神通りは飲食街、歓楽街となっているところだ。雨が降っても傘が要らないし、車通りもないので歩きやすい。東京の都心にも、こうした全天候型アーケードの歓楽街があったらいいのに、と思う。

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