ダウンロード時代のアーティスト
アップルが音楽配信サービスのビーツ・エレクトロニクスを30億ドルで買収すると発表した。その背景には、成長が鈍化しているiTunesの事業をテコ入れする目的があるという。
音楽配信に関しては、先日、私が好きなスガシカオのツイートが話題になった。曰く、ダウンロード販売では利益が出ないので、CDを購入してほしい、と。
素人考えでは、ダウンロード販売は、CDのプレスやブックレットのデザイン、印刷、流通などのコストを抑えられて利益が捻出できそうな気がするのだが、実際、CDとダウンロード両方で展開している現在では、客がダウンロード販売に流れたらCDの製作分、赤が出るのだろうか。完全にダウンロード販売に移行するのはまだリスクが高いのだろうか。この辺りの情況は、出版業界における電子書籍の扱いと似ているのかもしれない。
私はすっかりCDを買わなくなった。ダウンロードで入手出来ない物以外、CDを買うようにしている。CDを買うということは、それだけ自宅に物が増えるということに他ならず、ジャケットやライナーノーツに興味がないので、ダウンロードで購入したほうが、かさばらなくて良いのだ。
私にとって音楽や映像、それにゲームはコンテンツであって“モノ”ではない。パッケージ化された形態ではなく、データとして扱いたいのだ。コンテンツを保持するためにパッケージを持つ必要がない、それこそがネット時代のコンテンツではないだろうか。
だが、それによって制作側が逼迫するようでは、コンテンツビジネスとしては健全ではないのだろう。話題(問題?)になっているAKB48の握手券付きCDという販売形態も、利益捻出の苦肉の策と思えば納得がいく。
CDが売れないため、昨今の音楽業界はライブ収入で利益を捻出しているという。アーティストとは、本来ライブで作品を披露し、ファンを開拓するものであろう。そういう意味では、正しい方向に戻っているとも言えるし、ヒットチャートではなく、ライブの動員数こそが、アーティストの価値を決めるとも言えるのではないだろうか。
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