図書館と孤独のグルメ

5月 6th, 2014

赤レンガの中央図書館 汁なし担々麺 和えて食べる肌寒い日だった。妻と二人で、以前から行ってみたいと思っていた北区の中央図書館まで行ってみた。電車で2駅先の十条駅で降り、10分ほど歩く。途中には、自衛隊十条駐屯地もある。

北区の中央図書館は、赤レンガが特徴の図書館だ。赤レンガは建物の一部で、他は近代的な建築である。私たちがいつも利用している赤羽北図書館とは規模も蔵書数も段違いだ。郷土資料専門の部屋などもあり、小一時間ほど蔵書を物色して回った。3冊ほど借りることにする。

中央図書館に来た目的は、本を借りることではなく、館内の一角にある「ドナルド・キーン コレクションコーナー」を見ることだった。キーン氏の書斎を模したような空間に、キーン氏の蔵書の一部を展示している。実際に借りられる本もあるし、キーン氏が線を引いたり、注釈などを書き込んだ本もある。係の人が簡単な説明をしてくれたりと、北区がキーン氏を郷土の誇りとしているのがよく感じられるスペースだった。

お昼になったので、十条駅前の「中国家庭料理 楊 十条店」でお昼ごはんにした。ここは『孤独のグルメ』に出てきた池袋の汁なし坦々麺のお店の第1号店にあたり、もちろん名物は汁なし坦々麺である。

スパゲティーニのような細くモチモチとした麺に、特製のタレや挽き肉、ナッツを和えて食べる。辛さは普通をお願いしたが、スッと辛さが口に広がる。だが、刺さるよな痛みを伴う暴力的な辛さではない。おいしくて、すぐに平らげてしまった。辛さが口の中に残っているので、水を飲んだ。だが水をお代わりするほどではなかった。

驚いたことに、食事を終えて駅に向かう途中で、すでに辛さは消えていた。食べるときはしっかり辛く、食べ終えたあとは自然に辛さが消える。とてもおいしく、上品な辛さの汁なし担々麺だった。これはまた行きたい。

十条駅から電車に乗り、帰ってきた。午後は借りてきた本を読んだりした。

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